むさ日記(仮)

基本的には大学生の自分語りです。

#むさ夏北海道2024 6日目【無念の白旗】

2024/8/31(土)旅程

北見→網走東釧路根室→釧路

旭川→札幌→西11丁目→大通→環状通東


 前の日の晩、北見市内のホテルで明日に向けた情報収集をしていたところJR北海道のホームページにこのような記載があった。

釧網本線 始発から運休

 どうやら発達する低気圧の影響により8/31はひとまず始発から道東地区のJRは運休する旨であった。この日の計画は、北見から網走に向かった後、釧網本線花咲線を乗り継ぎ16時前に根室に到着。納沙布岬を訪問した後に釧路へ戻り釧路泊、というかなりハードな計画であった。しかし、乗車予定の網走10時24分発の釧路行が運休となったことで花咲線にたどり着くことができなくなり、俗に言う「旅程崩壊」となってしまった。

 とはいえ網走までの石北線には乗車しておきたいところ。予定通り網走までは移動した後、この後の移動手段については考えよう、と決意し床に就いた。

 

 起床すると枕元のデジタル時計は「07:30」を指していた。この日宿泊したのは北見駅から徒歩15分ほどのホテル、久しぶりに快適な布団に入ったところ8時間ほど爆睡してしまったようである。大急ぎで荷物をまとめチェックアウトし、小走りで向かった北見駅に到着したのは7時51分、ちょうど改札から向かって右側のトンネルから気動車が出てきた頃であった。天気は曇り、「釧網本線運休」の報は相変わらずであったが少なくともオホーツク地方ではそのようなことはなかったようである。

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 北見7時57分発の網走行はH100形3両編成であった。乗客は3両合わせて20人といったところである。この列車が輸送力過剰なのは、今日は土曜日であり高校が休みのため。平日ならば恐らく高校生で満員になるのだろう。

 日本最北端の高架駅である柏陽とその次駅である愛し野で2分ずつ停車する。両駅とも高校の最寄駅であり降車に時間がかかると推測できるが、いずれの駅もこの日下車したのはジャージを着た高校生がそれぞれ2,3人程度であった。暫くは北見の市街地を走行するものの、程なくして景色は農地と森林地帯へと変化していった。

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 いかにも北海道、というような景色を1時間ほど進んだのち9時1分に網走に到着。網走では買い出しをする程度、と当初は考えていたものの予定外に時間に余裕ができてしまった為、網走監獄へと向かうことにした。網走駅から網走バスで10分ほどの距離であり、入場料は大人1,500円と高額ではあったが、それに見合った場所であったと感じる。

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 さて、網走駅へと戻った後

①次の「大雪4号」にて札幌方面へ

釧網本線の運転再開まで網走で待機

 の2つの手段について検討をした。しかしふとTwitterを見ると「石勝線 土砂流入」というニュースが入ってくる。明日釧路から石勝線経由で新千歳空港へ向かう予定であったことから、この路線が運休すると死活問題となってしまう。ここは本意ではなく「北海道全線完乗」の夢は持ち越しとなってしまうものの、網走にて旅行を断念し来た道を引き返す決断をした。

 ちなみに一度案内掲示板に表示された釧網本線列車であるが、この路線にも被害があったようで、程なくして知床斜里以南の終日運休が発表された。そして石勝線も復旧には最低でも数日はかかる、との報道も流れてくる。少なくとも釧路で取り残されるよりはマシとポジティブに考えるか、、、後日談ではあるが結局運転再開したのは4日後のことであった。

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 ひとまず、網走12時37分発の大雪4号にて来た道を戻る。発車してすぐ右側に網走湖が見えたのち、やはり見覚えのあるような無いような、という景色を眺めつつセイコーマートで購入した酒を飲みつつ「ジンギスカン弁当」を食べる。そしてやはり遠軽で座席の向きを変え、私自身も寝たり起きたりを繰り返しつつ車内でのんびりと過ごす。

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 時計の針が15時を回りしばらく経ったのち、中越信号場で一旦停車する。当初は信号待ち、とのことであったが特に交換する列車もないのに10分近く動かない。どうやらこの先の踏切が故障しているとのこと。程なくして発車したがすぐに踏切の手前で一度停車。結局これの影響で旭川には12分遅れの16時27分の到着、旭川は雲ひとつない快晴であった。

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 そこから向かいのホームに停車していたライラックに乗車し札幌へ。自由席はいつも混んでいるこの特急であったが、指定席に関しては休日ダイヤなことを忘れるようなガラガラであった。結局札幌には17時55分に到着、同じ都道府県の中でも移動に5時間もかかることに北海道の大きさを感じざるを得ない。

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 本来なら根室や釧路にいたはずのこの日、札幌でやることなど最初から無かったわけであるが、なんとなく札幌市内を徒歩で移動してみた後、札幌ラーメンの有名店だという西6丁目の「ラーメン信玄」に並び食す。ラーメンの美味しさもさることながら、ついでに注文した炒飯の味が絶品であった。

 勿論宿など考えているわけがなかったが、環状通東駅近くのネットカフェに空きがあるとのことで東豊線にて移動。結局この旅3度目の札幌での宿泊となった。