むさ日記(仮)

基本的には大学生の自分語りです。

#むさ夏北海道2024 3日目【道央乗りつぶし修行?・最後の地下鉄へ】

2024/8/28(水)旅程

五稜郭東室蘭→室蘭→苫小牧→鵡川→苫小牧→札幌→北海道医療大学新琴似/麻生→大通→福住→大通→宮の沢→新さっぽろ/新札幌→桑園→札幌/さっぽろ→栄町


(※おことわり)

学園都市線の正式名称は「札沼線」であるが、旅客案内上も含め愛称が定着している為本項においても愛称である「学園都市線」と表記させて頂くことを承知おき願いたい。


 この日の旅程では「道央圏の細かいところを乗りつぶす」という言ってしまえばかなり地味な作業を行う。ちなみに天候は曇り、もはや雨が降らないだけ大分マシと言ったところであろうか。

f:id:musata:20240929005614j:image
 前夜宿泊したネットカフェからバスで移動し、五稜郭7時42分発の北斗3号に乗車する。車両はお馴染みキハ261系6両、前夜のうちに函館駅みどりの窓口にて指定券を確保していた為、座席を移動させられる心配も一切ない。希望通り取っていただいた進行方向右側の席から内浦湾を眺めつつまずは東室蘭へと向かう。

f:id:musata:20240929005646j:image
 東室蘭には10時2分に到着。ここから最初に乗車するのは室蘭本線の室蘭支線である。東室蘭10時27分発室蘭行は737系2両編成であった。乗客は10名程度であり、大半の方が先頭車に乗車されている。途中駅では先頭車でのみ降車扱いをするほか、終点室蘭でも出口が一番前である為、後ろの車両に乗る意味は全く無いのだろう。 列車は製鉄所に沿って走り、とてつもなく長いロングシートにそこまで動きはないまま10時39分に室蘭着。これにて室蘭本線完乗を果たした。

f:id:musata:20240929005749j:image
 少し室蘭駅周辺を散歩したのち、帰りは11時47分発の千歳行で苫小牧へと向かうこととする。車両は同じく737系2両であり、東室蘭以東においては軽快に走行する姿が見られた。

 ところで昨年の改正でこの区間普通列車が電車化されて以降、利用者が特急列車から転移しているのだという。その中でも特にこの列車こと439Mは、東室蘭から千歳まで後続の北斗から逃げ切り、かつ南千歳で快速エアポートに乗り継ぐことで、特急に乗り換えるより札幌に早く到着するダイヤとなっている。近年露骨な特急誘導で増収を図ろうとする鉄道会社も増えてきたが、この路線においては特急の自由席廃止も相まって「普通誘導」が行われているというのだから、なかなか興味深い話である。

f:id:musata:20240929010019j:image
 苫小牧には12時59分に到着。この日の昼食はセイコーマート豚丼を購入し頂くこととし、日高本線ホームへと向かう。停車していたのはキハ40「道央花の恵み」車両であった。勿論冷房がない為発車前に窓を開けておく。

f:id:musata:20240929010111j:image
 苫小牧を13時30分に発車し鵡川へと向かう。しかし乗車してまず拍子抜けしたのは余りにも速すぎることである。昨日乗車した砂原支線のようにトコトコ走るものだろう、と勝手に想像していたところ、最高速度85km/hで爆走し始めたではないか。少し考えてみれば苫小牧〜鵡川の30.5kmを29分で走るのだから表定速度は63.1km/h。我らが近鉄南大阪線の急行が阿部野橋橿原神宮前で62.6km/hなわけだから、その速さは相当なものである。もっとも線形は非常に良いのだから当然かもしれないが。

f:id:musata:20240929010136j:image
 そのスピードを維持したまま13時59分に鵡川着。10名ほどの乗客はみな乗車目的であったようで、みなログハウスのよつな見た目の鵡川駅舎の撮影をした後、折返しの苫小牧行に乗車する。こちらの乗客には地元の方も加わり15名ほどとなる。

f:id:musata:20240929010333j:image

 しかし上り列車の様子は何かがおかしい。数分に一度はブレーキがかかり何度も警笛の音が響く。その「犯人」は野生のエゾシカ。線路上に居座っていた鹿を追い払うため何度も減速し轢かないよう細心の注意を図っているようであった。結局苫小牧には14時42分、2分遅れて到着した。

f:id:musata:20240929010348j:image

 そしてこの日最後、3つ目となるJRの完乗路線である学園都市線へと向かう。苫小牧14時45分発の千歳行に乗車し、南千歳にて区間快速エアポート115号に乗り継ぐ。丁度エスコンフィールドでのナイター開催日であった為、北広島にて1/3ほどの方が下車される。現在ファイターズはAクラス。久しぶりのCSも望める位置にあるとだけあり、車内でもファイターズの話をしている方が多く、活気があるように思えた。その後一部空席も残したまま札幌には15時52分着。この足で11番線へと向かった。

f:id:musata:20240929010341j:image

 札幌16時丁度発の学園都市線北海道医療大学行に乗車する。車両は721系6両であり、札幌発車時点で既に座席は埋まっていた。

 桑園で分岐した後しばらくは住宅街の中を複線の高架橋で駆け抜けていく。乗客の数も新琴似あたりまでは増えたり減ったりといった様子であり、つい10年ほど前まで非電化路線であったことが信じられないほどである。乗客が減り始めたのは太平あたりからであろうか、複線区間の終わるあいの里教育大前あたりから空席も目立つようになり、終点である北海道医療大学に到着する頃にはガラガラであった。

f:id:musata:20240929010330j:image

 ところが、次の列車で札幌方面に向かうと一転して座席が埋まるほどの混雑であった。時刻は16時48分、どうやら大学の授業終わりの時間であったようで、学生と思わしき方が多く乗車されていた。ちなみに札幌行で乗車したのはまた721系、こちらはuシート車が自由席として運用されており、リクライニングシートを堪能させて頂くことができた。

f:id:musata:20240929010320j:image

 17時21分に新琴似着、この駅でJRの乗り潰しは一度中断することとする。徒歩で地下鉄南北線の起点駅・麻生へと向かい、昨日乗り残した南北線の麻生〜さっぽろ間に乗車する。新琴似駅から麻生駅の階段までは徒歩5分ほどであったが、地下通路を200mほど歩いたのは「北海道らしい」とでも言おうか。真駒内行は麻生発車時には空席が目立っていたが、さっぽろに到着すると混雑し始め、私の下車した大通でさらに多くの方が乗車されるようであった。

f:id:musata:20240929010345j:image

 大通で一旦下車し少し周辺を散歩する。ここで訪れたのは北海道テレビ(HTB)の本社。狭いところに窮屈に置かれているonちゃんが目印のこのビル、中にはonちゃんとの記念撮影スポットも設置されており、ちょっとしたスペースとなっていた。

f:id:musata:20240929010323j:image

 大通からは東西線の宮の沢行へと乗り換えることとする。やはりこちらも大混雑であり、宮の沢に到着するまで立ち客がいたことが印象的であった。そしてすぐに新さっぽろ行に乗り終点まで乗車。これにてあっさり(?)東西線も全線完乗である。

 新札幌からは千歳線に乗車し桑園へと向かい駅前のスーパー銭湯にて入浴をする。そしてここまでの旅の疲れを休めた後は、再び札幌へと戻り東豊線さっぽろへと向かった。この日最後に乗車するのは地下鉄東豊線さっぽろ〜栄町間である。この区間は私にとって札幌市営地下鉄最後の未乗区間であり、かつ日本の地下鉄最後の未乗区間である。

f:id:musata:20240929010352j:image

 さっぽろ22時17分発の栄町行に乗車する。乗車率は座席が埋まる程度であり、やはり駅を過ぎるごとに少しずつ空席もできていく。そうして22時28分、日本最北端の地下鉄駅である栄町に到着した。これにより私自身の日本の地下鉄全線完乗を達成。全国様々な都市で観光を半ば犠牲に(?)して達成したこともあり、当然達成感を感じるものであった。

 明日も早いのでこの日の行動はこれにて終了、栄町駅近くの「みよしの」にて餃子定食を頂く。餃子の王将以外の餃子を食べることがまずない私にとって新鮮な味であった。これも旅の醍醐味だと思うのは私だけだろうか。

 結局この日は栄町から15分ほど歩き相変わらずのネットカフェに投宿したのち、明日の朝を待つことにした。